空想科学恐竜RPG
三龍戦騎 -制式版-
同人のTRPGルールブックです。

 空想科学恐竜TRPG 『三龍戦記』の基本ルールブックです。

 ロールプレイ+判定による交渉システムや、巨大怪獣が戦闘車両や航空機や戦闘艦と交戦する戦闘システムが特徴的なTRPGです。

 基本判定システムは基準値+2d6の上方ロールで、達成地と目標値の差分値による、成功レベル(失敗レベル)を求めます。

 シナリオが1本付属


 プレイヤーは、見習いから1人前と認められる為、相棒の「トモガミ」(選んだ種族により、恐竜であったり、翼竜であったり、獣人であったり、機械生命体であったり、植物であったりします)と共に、一人前になるための旅に参加した士官候補生となります。

(下に詳しい説明があります)

清水三毛 著
 基本ルールブック
 同人 オフセット本 348ページ

1500円(税込)

 舞台となるのは、太古に栄えた超銀河文明の末裔達が暮らす天体「アマツヨミ」

 「アマツヨミ」では、異種族国家同盟<大三龍協榮圏>と、地球人種純血主義を掲げる<ファーグニル共和連合>が長年にわたり戦争状態にあります。強力な近代兵器を駆使する<ファーグニル共和連合>に対し、科学水準は中世ながらも、特異な個体戦闘能力と、他種族との連携による戦術で対抗する<大三龍協榮圏>。そんな世界で、<大三龍協榮軍>で見習いから1人前と認められる為、相棒の「トモガミ」と共に「ウツロイ」の旅に参加した士官候補生がPC達です。

 <大三龍協榮圏>の各種族は<龍魂>と呼ばれる因子を持っています。<龍魂>の力が特に強い者を「マブイモチ」と呼び、多くの種族の支配階級は「マブイモチ」です。「マブイモチ」は多くの種族で女性にしか生まれず、その為、<大三龍協榮圏>では女系支配制度の国家が良く見られます。ほとんどの「トモガミ」は、「マブイモチ」でなければ操れません。PCは「マブイモチ」で、将来的にはその種族を負って立つ事を求められています。

 「アマツヨミ」の地表の多くは海洋で、全天的に熱帯気候です。基本的には、種族ごとの群島国家が成立しています。

 現在、<ファーグニル共和国>と<大三龍協榮圏>の軍事衝突は、小康状態を保っており、両陣営が設定した中立群島海域<央天晴>が冒険の舞台となります。<央天晴>では、古代技術で作られた遺跡が数多く発見されており、各種族の人々が、独自の目的を持って暮らしています。

 PC達は1つの部隊となり、<央天晴>で恒常的に発生する民族紛争の仲裁や、遺跡から発生する暴走メカの退治、あるいは違法行為の取り締まりなど、様々な任務をこなしながら、「ウツロイ」から卒業する事を目指します。

 PCとなるのは、
○戦闘生物<アラガミ>へと変身する恐竜を「トモガミ」とする龍の巫女<アラガミ師>の地球人種の少女
○機械生命と人の脳の融合体の<シンテツ兵(本体)>を「トモガミ」とする機械人形(端末)<ヒトガタ>
○己のクローン体<シンニャン>を「トモガミ」とする獣人娘<星覇>
○植物性知性体<天魂球(本体)>を「トモガミ」とする植物人形(端末)<天精花>
○水地に住む恐竜や爬虫類を「トモガミ」とする淡水人種<カワアガニ>のアラガミ師<蛟鮫女>の少女
○強化戦闘装甲<竜撃甲>を「トモガミ」とする爬虫人種<ガルナス・ダガン>の戦士<竜撃士>
○発掘兵器<蘇竜機>を「トモガミ」とする爬虫人種<ガルナス・メイ>の蘇竜機乗り<機牙守>

 多種多様な種族は、それぞれ独自の価値観を持ち、歴史的背景や生活習慣の違いから同盟関係にあるとはいえ仲の悪い種族もいます。そういった民族意識は、時にして同じ部隊内でも諍いを生みます。そういった諍いや対立の調停は、交渉判定ルールに従って処理されます。中でも「神儀熟語」と呼ばれる各種族ごとの黄金律を基にした諍いは、「啓玉闘義」と呼ばれる各種族のマブイモチ同士による特別な交渉で解決する事になります。

 「トモガミ」は強力な戦友ですが、信頼関係が上手くいかないと調子が悪くなったり深刻な事態に陥ったりします。ゲーム中、様々な場面で「トモガミ」との信頼関係を測る「キズナ判定」をする事になります。

 「ウツロイ」の旅の途中、話し合う余地の無い相手と戦闘になる事もあるでしょう。「トモガミ」の力を解放する時です。敵対勢力との戦闘は「マブイモチ」としての義務であり、「トモガミ」との関係が試される時でもあります。


 基本判定システムは基準値+2d6の上方ロールで、達成地と目標値の差分値による、成功レベル(失敗レベル)を求めます。重要な判定で失敗レベルが高いと、かなり強烈なペナルティ表を振る事になります。

 ロールプレイ+判定による交渉システムや、巨大怪獣が戦闘車両や航空機や戦闘艦と交戦する戦闘システムが特徴的です。また、詳細な背景世界資料は、キャラクターロールや異種族間の「対立と調停」を演じる上で、大いに手助けとなるでしょう。


 部隊の仲間達と苦楽を乗り越え、「ウツロイ」から卒業できるでしょうか?