割と海洋系どつきあいTRPG
『海賊戦記』 スタートセット

( 「システムブック」+最初のデータブック「クロスボーンウォーズ2011」)





嘘リプレイ「渚の二丁拳銃」

海賊戦記のリプレイ風解説書です
 
第一話 「今週の迎撃」 「始まりの村」に住むPC達。
今週も、お隣の「旅立ちの村」から海賊が攻めてきた!

 第二話 「帝国の脅威」
「海賊狩りツアー」の季節です。

 第三話 「ハリエットを探して」
遂にGM交代&ファイン導入。

 の3本が掲載されいます。



海辺で始める熱いどつきあい

 世界は海に包まれています…ちょっと溢れんばかりに。かつて栄えた文明のほとんどは、その知識や技術と共に、水面下に沈みました。冒険の舞台である『七星群島』も例外ではありません。今では島となった小さな陸地に、人々はへばりつくようにして生きています。この海域の島民達の生活は決して豊かではありません。限られた土地では満足な量の農作物を作れず、漁場ではいつも縄張りを巡る小競り合いが起こります。「隣の芝は青く見える」…船や航海技術の発達や再発見と共に、少しばかり乱暴な島間の交流が始まりました。

 そんな海で、PC達は誇りと欲望に溢れる「海賊」となります。『斬人(白兵系)』、『射手(遠隔攻撃)』、『海使(召喚や回復術)』『天遣(天候制御や攻撃術)』『鉄家(技師)』『船長(支援系)』といった6つのクラスがあり、クラスごとに個性的な特技を習得でき、また使用できるアイテムに関わりがあります。PCは『クラス』と、【乱闘】【作戦】【装備】【人望】の4つの【能力値】で表され、能力値に応じて各種値(【魂】とHP、移動力、身代金、携行重量=初期選択可能アイテムの総重量)が算出されます。初期特技1つとアイテムを選択したら、キャラクターの完成です。

 判定システムは、基準値+2d6の上方ロールです。対抗判定の場合、差分値がそのまま成果となります。

 行動には[攻撃(【乱闘】)][防御(【作戦】)][特殊(【装備】)][情報(【人望】)][移動(移動力)][待機]があり、対応する【能力値】が判定を行う際の基準値となります(移動と待機には判定はありません)。基準値となる【能力値】は、[コマンド]として準備する事で変更出来ます(ただし、適正以外の能力値を使用する場合、ペナルティがかかります)。また、[コマンド]には、その行動に対応する特技やアイテムも一緒にセットする事がでます。

 襲撃に成功するか引き分けた際、敵陣営の行動不能にした(ただし死亡していいない)キャラクターに応じて「身代金」を受け取れます。(むろんPCが行動不能になった場合も、身代金を支払わなくてはなりません!)。獲得した「身代金」は稼ぎとなります。
 しかし、うっかり誰かを死亡させた場合(例え敵であっても!)、止めをさしたキャラクターは「葬式代」を支払わなくてはなりません。死者に対して敬意を抱かない不届き者は、死出の旅への道連れとなるでしょう。

 また、注意しなくてはGMが成長し過ぎてしまいます。GMの成長は、直接的に敵陣営キャラクターの数値強化として反映されてしまいます(そして、その速度はPCの成長を上回る事でしょう。)このシステムでは、1人の人物がGMを続けるのではなく、仲間内で持ち回りでGMを行う事が推奨されています。

 ほか、個性的なアイテムやチャート類、システムブックとデータブックの2部構成による扱い易さ、また、遊び手側への適度な丸投げ感がなんとも言えず魅力的です。

 初心者向きとは言えませんが、遊び続ける事で広がって行く世界、人気NPC投票システムなどなど、キャンペーンプレイを行う楽しさが詰まった作品です。

 どちらかというと冒険浪漫に主軸が置かれているので、「海賊」という単語から連想されそうな超人能力バトルやガチな海戦とは微妙に路線が異なる場合があります。

○d6が2個必要です。


「システムブック」+最初のデータブック
「クロスボーンウォーズ2011」
+嘘リプレイ「渚の二丁拳銃」
のセットになります。


祭 兵伍/“笑う黒猫”亭


完売しました
  
祭 兵伍/“笑う黒猫”亭 発行
 基本ルール+データブック
1050円(税込)