ローマ

※「ハンニバル対ローマ」「帝国」のゲームボードです。
原題 Rome
発売 GMT Games
デザイン Reiner Knizia
人数 2〜5人
年齢 8歳以上
時間 10〜45分
価格 7350円(税込)
 『古代ローマの新しいゲーム』から「ハンニバル対ローマ」「帝国」「大競技場」の3つのゲームを収録したセットです(ルールは一部加筆修正されています)。ただ、残念ながら『古代ローマ…』の他のゲームへの転用は難しい(「歴史の糸車」がプレイ可能です)のでご注意ください。

『ハンニバル対ローマ』(2人:10分)
 第2次ポエニ戦争をテーマにしたエリア式戦略ゲームです。
 片方のプレイヤーはローマを、もう片方のプレイヤーはカルタゴを担当します。セットアップに従い、軍団と艦隊をボードに配置します。そして、自分の色のカードを全て手札として持ちます。
 カルタゴ側先攻でゲームを始めます。手番プレイヤーは「軍団か艦隊1つを隣接するエリアに移動」「(自分の艦隊がない場合)軍団1つを取り除いて艦隊1つを配置する」「パス」のどれかを行います。
 軍団は隣接エリア、もしくは自分の艦隊がある海路を通って移動できます。敵の軍団がいるエリアに侵入した場合は戦闘になります。
 戦闘は、手札から同時にカードを出し合い、数字が小さい方が1軍団を除去します(引き分けの場合は双方除去)。そして、そのエリアに敵同士の軍団が存在しなくなるまで戦闘を続行します。使用したカードは裏にして脇に置きますが、5回戦闘すると手札は回復します。
 カルタゴ側のみに「ハンニバル軍団」コマが存在します。ハンニバル軍団が参加した戦闘では、カルタゴ側の数値は+1されます。
 敵の首都のエリアに侵入するか(戦闘は発生しません)、地中海を支配する(指定されたエリアの占領)か、敵を全滅させるかすると勝利します。

『帝国』(2〜5人:15〜20分)
 ローマ帝国最盛期の時代を舞台に、貴族となって権力闘争を繰り広げます。
 各プレイヤーは自分の色のコマ(1個)と影響マーカー(14個)と11枚のカード(行政区8枚・特殊カード3枚)を受け取ります。大きな黒いコマはAfrica行政区に置きます。
 各プレイヤーは、ラウンド開始時に自分が使用するカードを選択して、自分の前に裏向きの山にして置きます。選ぶ枚数は、自分が使用できる影響マーカーの個数に等しい数です(最高3枚)。
 行政区カードをプレイすると、その行政区に自分の影響マーカーを置けます。特殊カードのうち、「パンと競技場」は直前にプレイされた行政区に追加の影響マーカーを置けます。「皇帝の耳」はそのラウンドでの得点計算の対象になる行政区が増えます。「神託」は、他のプレイヤーのカード公開の後でカードのプレイを行えます。
 全員がカードを選択したら、一斉に公開し、処理を行います。使われた行政区カードと「パンと競技場」カードは手札に戻り、「皇帝の耳」「神託」はゲームから取り除かれます。
 処理が終わったら、黒いコマがある行政区(と皇帝の耳で追加された行政区)で得点計算を行います。その行政区にある影響マーカーの数を数え、一番多いプレイヤーから順にその行政区のポイントを獲得していきます。
 プレイヤーが単独1位になるよう行政区に影響マーカーを置いていると、その行政区の「総督」となります。総督になったプレイヤーは自動的に1点を獲得します。また、隣接する行政区で総督になっている場合はさらに1点ずつ獲得します。また、総督用に影響マーカー1個がその行政区に残され、その行政区の得点が再計算された際には影響マーカーとして扱われます。
 得点計算が終わった行政区では、総督用以外の影響マーカーは手元に戻されます。そして、黒いコマは次のエリアに移動します。
 誰かが単独で40点を獲得したら、そのプレイヤーが勝利します。

『大競技場』(2〜5人:45分)
 映画「ベン・ハー」でおなじみの戦車競争のゲームです。
 各プレイヤーは、自分の色のカードと戦車3つを受け取ります。カードは自分の前に表向きに並べ、コマは時計回りに1個ずつスタートスペースに置いていきます。
 移動の順番は、より先に進んでいる戦車から行動します(同じ位置ならコーナーの内側から)。移動の対象になった戦車の持ち主は、使用するカードを選んでその数字分だけ移動させます。他の戦車のいるマスには侵入できません。また、途中で移動をやめることもできません。また、最高3枚まで使って移動できますが、1回使用したカードは同じラウンドでは再利用できません。また、3台の戦車それぞれに対して最低1枚のカードを割り当てねばなりません。
 戦車を移動させてゲームボードを1周させ、一番早く3台ともゴールスペースに入れたら勝利します。