Last Update 2003.06.23
利益・廃液
原題 Müll + Money
発売 Hans im Glück
デザイン Dr. Jürgen Strohm
人数 2〜4人
対象 12歳以上
時間 60分
価格 4410円(税込)
 プレイヤーは企業の経営者となり、労働者を雇い、原材料を集め、生産を行い、それを売って利潤を上げることを目指します。しかし、生産のときに出た廃棄物の処理を間違えると途端に会社が傾きかけます。今や、環境問題を抜きにして企業経営は語れないのです。

 まず、スタートプレイヤーはアクションカードをプレイ人数+1枚だけ場に並べ、それを3回繰り返してカードの束を作ります。そして、スタートプレイヤーから順にその3枚のカードを束を選んで取っていきます。
 次に、獲得したアクションカードを順に1枚ずつプレイし、その効果を発生させます。アクションカードでは、原材料の売却・契約(商品の売却)・(工場の)成長・(労働者の)雇入/解雇・技術革新・廃棄物処理・不法投棄・買収・相談役(借金の返済等)が可能となります。このカードをプレイすることにより、プレイヤーは商品を生産したり労働者を雇って生産を拡大したりできるようになります。が、商品の生産は廃棄物の処理の問題と表裏一体です。
 商品を生産すると、発生した廃棄物の量に応じて廃棄物マーカーを移動させます。マーカーの位置によって「緑」「黄」「赤」のゾーン分けがされていて、アクションカードを展開する際に「汚染カード」が出ると、「黄」「赤」のゾーンにマーカーがあるプレイヤーは罰金を銀行に支払い、工場の規模も縮小しなくてはなりません(買収カードで軽減できますが)。
 誰か一人が終了条件を満たすとゲーム終了です。工場の規模・技術革新の度合い・手持ちの資産・借金の少なさをポイント化し、最もポイントが多かった人が勝者です。

 様々な要素が密接に結びついているゲームです。工場を成長させるのが勝利への道ですが、注文を受けるためには労働者の雇用も必要ですし(その代わり賃金も増えます)、技術革新を怠っていると高いコストで物を作って廃棄物の量も多い、ということになってしまいます。予算の範囲内でできる限りの経営効率化ができるかがこのゲームのテーマです。