Last Update 2003.06.26
バリ
原題 Bali
発売 KOSMOS
デザイン Uwe Rosenberg
人数 3〜4人
対象 12歳以上
時間 60分
価格 3990円(税込)
 16世紀末のマレー半島を舞台に、4人の領主が権力闘争を繰り広げます。最も「精霊の仮面」と「支配の印」を持つものが国王となれますが、その配分を左右するのは「ダラン(影絵役者)」です。ダランが4つの島を回り、ある島にやってきた時に、その島で世俗的にも宗教的にも支配権を持っている領主は、より価値の高い「支配の印」を獲得できます。さらに、ダランは「精霊の仮面」の配分をも司ります。

 4つの島それぞれに4つの山札を配置していきます。この山札は各プレイヤー専用の山札となります。そして、4枚のスタートカードをよく切って配り、順番を決めます。
 「1」のスタートカードを持ったプレイヤーは、カードに書かれている島の自分の村に「領主」と「聖職者」のチップを配置します。他のプレイヤーも同様に配置します。そして、スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーのカードに書かれている島に「ダラン」(画像手前の島にあるやつです)を置きます。
 各プレイヤーは、ダランのいる島の自分の山札を取り、手札とします。
 「1」のスタートカードを持つプレイヤーはリードプレイヤーに、他のプレイヤーはフォロープレイヤーとなります。リードプレイヤーは、手札から任意のカードを出すことができ、フォロープレイヤーは「パス」か「同じカードを出す」ことだけができます。
 カードには『戦士』『学者』『聖職者』『領主』の4種類があり、それぞれリードプレイヤーがどれを出したかによって意味を持ちます。
 『戦士』は他のプレイヤーに挑戦したことになります。フォロープレイヤーは、「回避(戦士カードを出す)」か「逃走(手札から3枚選んで、他の島の自分の山札に分配し、残りの手札を廃棄する)」を選んで行動します。
 『学者』は、自分の3枚の手札を自分の山に配置したり、現在の島以外の山札の上から3枚まで手札を加えたりできます。フォロープレイヤーも『学者』を出せば同様のことができます。
 『芸術家』は、手札から3枚のカードを捨て、山札から3枚引けます。
 『聖職者』は、さらに聖職者カードを出すことにより、その島に聖職者チップを置くことができます。フォロープレイヤーを含め、一番多い枚数の聖職者カードを出せたプレイヤーが、その島に聖職者チップを1個置けます。
 『領主』は、上記の「聖職者」を「領主」に置き換えた効果を持ちます。
 カードのプレイにより、一つの島に「領主」と「聖職者」の両方のチップが揃ったら、そのプレイヤーはその島の「支配の印」を獲得します(ただし、他のプレイヤーが後に2つを揃えたら、支配の印は移動します)。
 『ダラン』カードをプレイした場合は、ダランはカードに書かれた島に移動し、場合によっては得点計算が発生します。フォロープレイヤーがその移動を望まない場合は、さらにカードを出して移動を阻止できます。
 得点計算が発生した場合は、ルールに従って「精霊の仮面」が分配されます。
 すべての「精霊の仮面」が分配されたら、ゲーム終了です。仮面と支配の印のポイントを合計し、最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利者となります。